この記事の要点(30秒でわかる)
- 打ち忘れに気づいたのが予定日から4日(96時間)以内なら、気づいた時点で打ち、次回は元の曜日に戻します
- 4日を過ぎていたら、その回は飛ばします。次の予定日に、いつもどおり1回分を打ちます
- 2回分をまとめて打つことは絶対にできません。副作用が強く出る危険があります
- 曜日を変えたいときは、前回から中3日(72時間)以上あければ変更できます
- 判断に迷ったとき、何度も忘れてしまうときは、自己判断せず医師にご相談ください
週に1回の薬は、うっかり忘れてしまうことがあります。マンジャロ(一般名:チルゼパチド)を打ち忘れたときにどうすればよいのか、そして曜日を変えたいときのルールを整理します。
結論|4日以内かどうかで判断します
判断の分かれ目を1枚にしました。

| 気づいたタイミング | どうするか | 次回 |
|---|---|---|
| 予定日から4日(96時間)以内 | 気づいた時点で1回分を打つ | 元の曜日に戻す |
| 4日(96時間)を過ぎた | その回は打たずに飛ばす | 次の予定日に1回分を打つ |
「4日以内なら取り戻す、過ぎたら諦めて次へ」と覚えておくと迷いません。
具体例で確認します
毎週日曜日に打っている方の場合
- 水曜日に気づいた(3日経過)→ 4日以内なので、水曜日に1回分を打ちます。次は元どおり日曜日に打ちます
- 木曜日に気づいた(4日経過)→ ぎりぎり4日以内です。木曜日に打ち、次は日曜日に戻します
- 金曜日に気づいた(5日経過)→ 4日を過ぎているので打ちません。次の日曜日に、いつもどおり1回分を打ちます
金曜日のケースで「もったいないから打っておこう」と考えてしまいがちですが、そこで打つと次の日曜日までの間隔が短くなり、体の中の薬の量が想定より多くなってしまいます。1回抜けても、経過に大きな影響が出ることは通常ありません。
絶対にやってはいけないこと
- 2回分をまとめて打つ/忘れた分を取り戻そうと2本使うのは危険です。吐き気・嘔吐・低血糖などの副作用が強く出るおそれがあります
- 間隔を詰めて打つ/中3日(72時間)未満で次を打つことはできません
- 自己判断で用量を上げる/忘れた分を補う目的で用量を変えることはできません
誤って多く打ってしまった場合は、すぐに当院または医療機関にご連絡ください。とくに、強い吐き気・嘔吐、冷や汗やふるえを伴う低血糖症状が出た場合は、速やかに受診してください。
曜日を変えたいとき
できる例とできない例を並べました。

生活のリズムが変わって、打つ曜日を移したくなることがあります。その場合は前回打った日から中3日(72時間)以上あけることが条件です。この間隔さえ守れば、曜日は変更できます。
たとえば日曜日に打った方が金曜日に移したい場合、日曜から金曜までは5日あるため問題ありません。一方、日曜日に打った方が火曜日に移したい場合は中2日となるため、その週は避けて翌週から移してください。
変更を考えている場合は、あらかじめ医師にお伝えいただくと安心です。
そもそも忘れないための工夫
- スマートフォンに毎週の繰り返しリマインダーを設定する/最も確実です
- 予定が読みやすい曜日にする/平日の夜より、休日の朝のほうが崩れにくい方が多いです
- 打ったらカレンダーに印をつける/「打ったか忘れた」という迷いがなくなります。打った部位も一緒に書いておくと、場所をずらすのにも役立ちます
- 冷蔵庫の見える位置に置く/扉を開けたときに目に入ります(ドアポケットは温度が変わりやすいので、庫内の見やすい場所へ)
「打ったかどうか思い出せない」ときは、打っていない前提で追加せず、まずご相談ください。重複投与のほうがリスクが高いためです。
旅行・出張のときは
- マンジャロは冷蔵保管(2〜8℃)が必要です。保冷剤と一緒に持ち運んでください
- 保冷剤に直接触れさせないようにしてください。凍結した製剤は使用できません
- 飛行機では、預け入れ荷物ではなく機内持ち込みが基本です(貨物室は温度が保証されません)
- 海外へ持ち出す場合は、処方内容がわかる書類が必要になることがあります。事前にご相談ください
- 時差のある地域では、日付が前後することがあります。中3日以上あける原則を守ってください
よくあるご質問
1回飛ばすと、効果に影響しますか?
1回抜けたことで経過に大きな影響が出ることは通常ありません。無理に取り戻そうとするほうがリスクがあります。ただし、忘れることが続く場合は、曜日の見直しも含めて医師にご相談ください。
何日も空いてしまいました。そのまま再開できますか?
長く間隔が空いた場合、同じ用量で再開すると副作用が出やすくなることがあります。自己判断で再開せず、まず医師にご相談ください。用量を戻して再スタートするほうが安全な場合があります。
誤って2本打ってしまいました。
すぐに当院または医療機関にご連絡ください。強い吐き気・嘔吐、冷や汗・ふるえ・強い空腹感などの低血糖症状が出た場合は、速やかに受診してください。次回の対応についても医師が判断します。
打ったかどうか思い出せません。
追加で打つことは避けてください。重複投与のほうがリスクが高いためです。使用済みのデバイスの本数を確認するか、当院にご相談ください。今後はカレンダーに印をつける習慣をおすすめします。
仕事の都合で毎週同じ曜日が難しいです。
中3日(72時間)以上の間隔さえ確保できれば、曜日の調整は可能です。ただし毎週ばらばらになると忘れやすくなるため、比較的予定の読める曜日を軸に決めておくことをおすすめします。医師にご相談ください。
ご検討の前に必ずお読みください
- マンジャロ(チルゼパチド)は、国内では2型糖尿病の治療薬として承認されている医薬品です。体重管理を目的とした使用は、承認された効能・効果ではない適応外使用にあたります。
- 体重管理目的の処方は自由診療(保険適用外)で、全額自己負担となります。
- 当院では国内正規流通品を、提携薬局を通じてお届けします。
- 本ページの内容は一般的な取り扱いをご説明するものです。用法・用量および打ち忘れ時の対応は、必ず医師の指示と製品の添付文書に従ってください。
- 吐き気・便秘・下痢などの消化器症状のほか、まれに急性膵炎・胆のう関連症状などの重大な副作用のリスクがあります。体調に異変を感じた場合は速やかにご相談ください。
- 効果・副作用の出方には個人差があり、結果を保証するものではありません。
- 諸外国では、体重管理を目的とした同成分(チルゼパチド)の医薬品が承認されています。
- オンライン診療の結果、医師が適切でないと判断した場合は処方できないことがあります。
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迷ったときは、自己判断せずご相談ください
打ち忘れの対応は、経過した日数によって変わります。判断に迷ったときは、そのままにせずお問い合わせください。オンライン診療・LINEでご相談いただけます。無理な勧誘はいたしません。
参考文献
- マンジャロ皮下注アテオス 添付文書(日本イーライリリー株式会社)/PMDA 医療用医薬品 情報検索
- Mounjaro (tirzepatide) injection, Highlights of Prescribing Information. U.S. Food and Drug Administration.(PDF)

