マンジャロの効果はいつから?減り方の目安を医師監修で解説

マンジャロの効果が出る時期を解説する記事のアイキャッチ画像

マンジャロ(一般名:チルゼパチド)を始めるとき、多くの方が気にされるのが「いつごろから変化を感じられるのか」という点です。この記事では、変化が現れる時期の考え方と、実際の臨床試験で報告されている数値を、日本人を対象とした試験のデータも含めて整理します。

この記事の要点(30秒でわかる)

  • 食欲の変化体重の数値の変化は、感じられる時期が異なります
  • マンジャロは少ない用量から始め、4週間ごとを目安に医師が増量を検討します。最初の数週間は「体を慣らす期間」です
  • 日本人を対象とした試験では、72週時点でプラセボと比べて10mgで16.1%、15mgで21.1%体重が少なかったと報告されています
  • 同じ試験で、5%以上体重が減った方の割合は10mgで94%でした(プラセボは20%)
  • ただし効果の程度・時期には大きな個人差があり、効果を保証するものではありません

効果はいつから感じられるのか

「効果」と一口に言っても、食欲の変化体重計の数字の変化では、現れる時期が違います。ここを分けて考えると、経過が把握しやすくなります。

食欲の変化は比較的早い段階で

チルゼパチドはGIPとGLP-1という2つの受容体に作用し、胃の動きや食欲に関わる働きが報告されています。使用を始めた方からは、比較的早い段階で「食事の途中で満腹になる」「間食をしたい気持ちが起きにくい」といった変化を感じたという声が聞かれます。ただし、この感じ方にも個人差があり、はっきりした変化を自覚しない方もいます。

体重の数字は、少し遅れて動き始める

食欲が変わっても、体重として数字に表れるまでには時間がかかります。体重は水分量や食事内容でも日々上下するため、数日単位ではなく数週間単位で見ることが大切です。

最初の数週間は「体を慣らす期間」

マンジャロは、いきなり多い用量から始める薬ではありません。少ない用量から開始し、体調や副作用の様子をみながら、4週間ごとを目安に医師が増量を検討していきます。

つまり開始してすぐの時期は、効果を最大限に出す段階ではなく、体を慣らしながら適切な量を探していく段階です。「最初の1ヶ月であまり変わらない」と感じても、それ自体は珍しいことではありません。

どれくらい変化するのか|日本人を対象とした試験の結果

チルゼパチドについては海外の試験結果が引用されることが多いのですが、日本人だけを対象とした第3相試験も報告されています。医学誌『Lancet Diabetes & Endocrinology』に2025年に掲載されたSURMOUNT-Jという試験です。

試験の内容

日本人の肥満症の方267名を対象に、チルゼパチド10mg・15mg・プラセボ(薬の成分が入っていないもの)の3グループに分けて、72週間にわたって比較した試験です。対象となったのは「BMI27以上で肥満に関連する健康上の問題が2つ以上ある方」または「BMI35以上で1つ以上ある方」で、糖尿病のある方は除かれています。生活習慣の改善指導も並行して行われました。

結果

72週時点の体重変化
(プラセボとの差)
体重が5%以上
減った方の割合
プラセボ20%
チルゼパチド 10mg−16.1%94%
チルゼパチド 15mg−21.1%96%
出典:Kadowaki T, Kiyosue A, Shingaki T, Oura T, Yokote K. Efficacy and safety of once-weekly tirzepatide in Japanese patients with obesity disease (SURMOUNT-J): a multicentre, randomised, double-blind, placebo-controlled phase 3 trial. Lancet Diabetes Endocrinol. 2025;13(5):384-396.
※体重変化はプラセボ群との差として報告された数値です。

注目したいのは右側の「5%以上減った方の割合」です。プラセボでは20%だったのに対し、10mgでは94%と報告されています。72週間という時間をかけた結果である点も、あわせて押さえておきたいところです。

ただし、この試験は肥満症の治療として、医師の管理と生活習慣の指導のもとで行われたものです。日本国内でマンジャロが承認されているのは2型糖尿病に対してであり、体重管理を目的とした使用は適応外使用にあたります。また、対象となった方の条件も限られているため、この数字がそのままご自身に当てはまるものではありません。

マンジャロのオンライン診療を予約する

なぜ人によって差が出るのか

同じ薬を同じ期間使っても、変化の出方は一人ひとり異なります。主な理由として、次のようなことが考えられています。

  • 用量と使用期間… 少ない用量の段階では変化を感じにくいことがあります
  • もともとの体重… 減る余地の大きさによって、数字の動き方が変わります
  • 食事の内容… 食欲が落ちても、摂取エネルギーが消費を上回れば体重は減りにくくなります
  • 活動量・筋肉量… 体を動かす機会が少ないと、消費エネルギーが下がりやすくなります
  • 体調やほかの病気… 体重に影響する状態が隠れていることもあります

変化を感じにくいときは、これらのどこに理由がありそうかを医師と一緒に確認していくことが、遠回りのようで確実です。

経過を見るときのポイント

毎日ではなく、週単位で見る

体重は1日の中でも変動します。毎日一喜一憂するより、同じ条件(起床後・排尿後など)で記録して、週ごとの平均で見るほうが、実際の傾向をつかみやすくなります。

体重以外の変化にも目を向ける

体重の数字が動かなくても、食事の量や間食の頻度が変わっていることがあります。ウエスト周りや服のサイズ感なども、あわせて記録しておくと変化に気づきやすくなります。

自己判断で量を増やさない

変化が感じられないからといって、ご自身の判断で量を増やすことは避けてください。副作用のリスクが高まります。用量の調整は必ず医師にご相談ください。

よくあるご質問

1ヶ月使っても体重が変わりません。効いていないのでしょうか?

開始からしばらくは少ない用量で体を慣らす期間にあたるため、この時点で大きな変化がないことは珍しくありません。食欲や食事量に変化がないか、あわせて振り返ってみてください。気になる場合は、次回の診察時に経過をお伝えください。

どのくらいの期間、続ける必要がありますか?

「何ヶ月で終わり」という決まった期間はありません。ご紹介した試験も72週間かけて行われたものです。体重の変化・体調・生活習慣の状況をみながら、医師が経過を確認して判断します。

用量が多いほうが早く変化しますか?

試験では用量が多いほうが体重の変化は大きい傾向が示されていますが、同時に消化器症状などの副作用が現れる割合も高くなっています。どの用量が適切かは、体調や副作用の出方をみて医師が判断します。自己判断での増量は避けてください。

途中で減りが止まりました。どうすればよいですか?

体重の減り方が緩やかになる時期があること自体は、体重減少の経過でよくみられます。食事内容・活動量・用量の段階などを含めて、医師と一緒に振り返ってみてください。自己判断での中止や増量はおすすめできません。

副作用が出た場合、効果が出ている証拠ですか?

副作用の有無と体重の変化は別のものです。副作用が軽いから効いていない、強いから効いている、ということではありません。吐き気などの症状がつらい場合は我慢せず、早めに医師へお伝えください。

ご検討の前に必ずお読みください

・マンジャロ(チルゼパチド)は、国内では2型糖尿病の治療薬として承認されている医薬品です。体重管理を目的とした使用は、承認された効能・効果ではない適応外使用にあたります。
・体重管理目的の処方は自由診療(保険適用外)で、全額自己負担となります。
・当院では国内正規流通品を、提携薬局を通じてお届けします。
・吐き気・便秘・下痢などの消化器症状等の副作用のリスクがあります。ご紹介した試験でも、有害事象は10mg群で84%、15mg群で86%の方に認められています(プラセボ群69%)。体調に異変を感じた場合は速やかにご相談ください。
効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。食事・運動などの生活習慣との併用が前提です。
・本記事で紹介した臨床試験は、肥満症の治療として医師の管理下で実施されたものです。対象者の条件も限られており、結果がそのまますべての方に当てはまるものではありません。
・諸外国では、体重管理を目的とした同成分(チルゼパチド)の医薬品が承認されています。
・オンライン診療の結果、医師が適切でないと判断した場合は処方できないことがあります。

あわせて読みたい

経過の見方も、医師にご相談ください

変化の感じ方は一人ひとり違います。「これで合っているのか」と迷ったときこそ、経過を一緒に確認することに意味があります。オンライン診療なら、移動の負担なく医師に相談できます。無理な勧誘はいたしません。選択肢の一つとしてご検討ください。

参考文献

マンジャロのオンライン診療を予約する

気になることは、医師にご相談ください

効果には個人差があります。オンライン診療・LINEで個別にお答えします。

30秒で完了 オンライン診療を予約する