この記事の要点(30秒でわかる)
- 2026年8月1日、マンジャロの薬価が全6規格で25%引き下げになりました(2.5mg:1,924円→1,443円)
- 「薬価」は公的医療保険で使うときの公定価格です。自由診療の値段とは別のものです
- 引き下げの理由は「持続可能性特例価格調整」という、令和8年度の新しいルールです
- 薬価が下がっても、体重管理を目的とした使用に保険は使えません。2型糖尿病の治療として処方される場合のみ保険が適用されます
- 自由診療の価格は薬価に連動しません。薬剤の仕入れ・診察・調剤・冷蔵配送・保管の費用を含めて各院が定めています
「マンジャロの薬価はいくら?」「保険なら安く買えるのでは?」————2026年8月に薬価が大きく下がったことで、こうした検索が増えています。ここでは公表されている数字をそのまま示したうえで、薬価と自由診療の値段が別物である理由を、隠さずご説明します。
まず結論|薬価は「保険で使うときの公定価格」です
薬価とは、公的医療保険が適用される診療で、その薬をいくらとして計算するかを国が定めた価格です。全国どこの医療機関でも同じ額で、医療機関が勝手に変えることはできません。
一方、自由診療には薬価という概念がありません。保険を使わない診療なので、価格は各医療機関が自分で決めます。したがって「薬価が下がったから自由診療の値段も自動的に下がる」という関係ではありません。ここが最初につまずきやすいところです。
2026年8月1日、全6規格が25%引き下げになりました
厚生労働省は、マンジャロ皮下注アテオスの全6規格について、2026年8月1日から薬価を25%引き下げることを公表しました。すべての規格が、改定前のちょうど75%の価格になっています。
| 規格 | 改定前 | 改定後 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 2.5mg | 1,924円 | 1,443円 | −481円 |
| 5mg | 3,848円 | 2,886円 | −962円 |
| 7.5mg | 5,772円 | 4,329円 | −1,443円 |
| 10mg | 7,696円 | 5,772円 | −1,924円 |
| 12.5mg | 9,620円 | 7,215円 | −2,405円 |
| 15mg | 11,544円 | 8,658円 | −2,886円 |
※参考:「マンジャロ皮下注」の薬価が8月1日より改定 持続可能性特例価格調整により(糖尿病リソースガイド)
マンジャロは週1回投与の注射薬です。1キットが1回分にあたるため、4週間分は上記の4倍になります。たとえば2.5mgなら 1,443円 × 4 = 5,772円 が4週間分の薬剤費(薬価ベース)です。
なぜ下がったのか|「持続可能性特例価格調整」
今回の引き下げは、令和8年度の薬価制度改革で新設された「持続可能性特例価格調整」という仕組みによるものです。ごく大まかにいえば、想定を大きく超えて売れた薬は、医療保険財政を守るために価格を見直すというルールです。
マンジャロが該当した要件は、公表されている範囲では次の2点です。
- 薬価収載から10年未満であること(マンジャロは令和5年5月に収載)
- 年間販売額が1,000億円超1,500億円以下、かつ基準年間販売額の1.5倍以上であること
※参考:糖尿病リソースガイド(2026年8月1日改定の詳細)
つまり「品質が下がったから安くなった」わけでも「在庫処分」でもありません。薬そのものは変わっていません。想定以上に使われた結果、制度上のルールが働いた、というのが今回の引き下げです。
薬価が下がっても、体重管理目的では保険は使えません
ここが最も誤解の多いところです。マンジャロが国内で承認されているのは「2型糖尿病」の治療薬としてです。体重管理を目的とした使用は、承認された効能・効果とは異なる適応外使用にあたり、公的医療保険は適用されません。
「糖尿病ということにして保険で処方してもらう」ことはできません。これは患者さんにとっても医療機関にとっても不正請求にあたり、認められない行為です。薬価が下がったニュースを見て期待された方には申し訳ないのですが、体重管理を目的とする限り、支払いは全額自己負担になります。
保険が使える場合、窓口ではいくらになるのか
参考として、2型糖尿病の治療として保険診療で処方される場合の目安を挙げます。自己負担割合が3割の方であれば、薬剤費の窓口負担は次の通りです。
| 規格 | 薬価×4キット | 3割負担の目安 |
|---|---|---|
| 2.5mg | 5,772円 | 約1,732円 |
| 5mg | 11,544円 | 約3,463円 |
| 7.5mg | 17,316円 | 約5,195円 |
| 10mg | 23,088円 | 約6,926円 |
| 12.5mg | 28,860円 | 約8,658円 |
| 15mg | 34,632円 | 約10,390円 |
これはあくまで薬剤費のみの計算です。実際の保険診療では、これに診察料・処方せん料・調剤料などが加わります。また、保険が使えるかどうかは病名で決まるものであり、希望して選べるものではありません。
自由診療の価格が薬価と違うのはなぜか
自由診療の価格には、薬そのものの費用以外に次のものが含まれます。ここを分けて考えると、比較のしかたが変わってきます。
- 医師の診察(適応の判断、既往歴・併用薬の確認、用量調整、経過フォロー)
- 薬局での調剤(処方内容の確認、管理番号の記録、鑑査)
- 冷蔵での保管と配送(マンジャロは2〜8℃での保存が必要で、クール便での輸送になります)
- 予約・問診・決済のシステム運用
- 自由診療のため消費税の扱いが保険診療と異なります
保険診療では、これらの費用も保険の点数として国が定めた額で計算され、その一部を患者さんが負担します。自由診療にはその仕組みがないため、各医療機関が自分で価格を決めることになります。同じ薬でも医療機関によって金額が違うのは、このためです。
当院の価格(自由診療・税込)
当院の価格は次の通りです。診察料は0円で、表示価格に含まれています。期間限定の割引やキャンペーンは行っていません。
| 用量 | 14日 お試し | 30日 | 60日 | 90日 | 180日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2.5mg | ¥5,478 | ¥7,550 | ¥19,610 | ¥29,260 | ¥57,200 |
| 2.5mg+5mg 併用 | — | ¥14,140 | — | — | — |
| 5mg | — | ¥16,300 | ¥36,160 | ¥52,500 | ¥100,120 |
| 7.5mg | — | ¥28,280 | ¥52,870 | ¥76,870 | ¥145,320 |
| 10mg | — | ¥36,990 | ¥68,540 | ¥99,320 | ¥187,110 |
| 12.5mg | — | ¥45,350 | ¥83,580 | ¥120,890 | ¥227,230 |
| 15mg | — | ¥53,310 | ¥97,910 | ¥141,420 | ¥265,440 |
- ※表記価格はすべて税込・診察料込みです。
- ※別途、配送料(クール便)2,200円がかかります(離島・諸島は別途料金がかかる場合がございます)。
- ※用量・期間は医師が診察のうえ判断します。ご希望のプランで開始できない場合があります。
- ※オンライン診療の結果、処方できない場合がございます。
価格を比べるときに見ていただきたい3点
①「薬代だけ」の表示か、診察料・配送料を含むか
表示されている金額に何が含まれているかは、医療機関によって異なります。診察料・配送料が別に加算されると、最終的な支払額は表示より大きくなります。比べるときは「支払総額」で揃えてください。
② 何本分の価格か
マンジャロは週1回の注射です。「1ヶ月分」と書かれていても、4本(4週間分)なのかそれ以外なのかで金額の意味が変わります。本数で確認するのが確実です。
③ 極端に安い場合、入手経路が正規かどうか
マンジャロは2〜8℃での冷所保存が必要な注射薬です。個人輸入や個人間の転売では温度管理の保証がなく、成分が変質している可能性があります。海外では偽造品が確認された事例も報告されています。2026年6月には、国内でマンジャロを無許可販売した疑いで書類送検された事例も報じられました。
※参考:美容目的「マンジャロ」使用、製造元日本法人が警告 不適切使用や違法売買「容認できず」(J-CASTニュース)
製造元である日本イーライリリーも、2026年6月に美容・痩身目的での使用や違法な売買について注意を促す声明を出しています。価格だけでなく、どこから来た薬なのかもあわせてご確認ください。
よくあるご質問
マンジャロの薬価はいくらですか?
2026年8月1日の改定後、1キットあたり2.5mgが1,443円、5mgが2,886円、7.5mgが4,329円、10mgが5,772円、12.5mgが7,215円、15mgが8,658円です。これは公的医療保険で使う場合の公定価格で、自由診療の値段とは異なります。
薬価が25%下がったのに、自由診療の値段が同じ割合で下がらないのはなぜですか?
自由診療の価格には、薬そのものの費用のほか、診察・調剤・冷蔵配送・保管・システム運用などの費用が含まれているためです。薬剤費以外の部分は薬価改定では変わりません。
ダイエット目的でも保険を使えませんか?
使えません。マンジャロが国内で承認されているのは2型糖尿病の治療薬としてです。体重管理を目的とした使用は適応外使用にあたり、自由診療(全額自己負担)となります。
薬価より安く売っているところがありますが、大丈夫ですか?
価格の設定は各医療機関の判断ですので、安いこと自体が直ちに問題とはいえません。ただし、個人輸入や個人間の転売による入手は、温度管理や真正性の保証がなく、偽造品のリスクがあります。医師の診察を経ない販売は法律上も認められていません。
薬価はまた下がりますか?
薬価は制度に基づいて定期的に見直されます。今後の改定については公表された情報以上のことは分かりません。当院では改定があった場合、内容を確認したうえで価格の見直しを検討します。
高額療養費制度や医療費控除の対象になりますか?
高額療養費制度は保険診療が対象のため、自由診療は対象外です。医療費控除の取り扱いは目的や状況により判断が分かれますので、お住まいの地域の税務署にご確認ください。
ご検討の前に必ずお読みください
- マンジャロ(チルゼパチド)は、国内では2型糖尿病の治療薬として承認されている医薬品です。体重管理を目的とした使用は、承認された効能・効果ではない適応外使用にあたります。
- 体重管理目的の処方は自由診療(保険適用外)で、全額自己負担となります。本ページに記載した薬価は保険診療における公定価格であり、当院の価格とは別のものです。
- 当院では国内正規流通品を、提携薬局を通じてお届けします。
- 吐き気・便秘・下痢などの消化器症状のほか、まれに急性膵炎・胆のう関連症状などの重大な副作用のリスクがあります。体調に異変を感じた場合は速やかにご相談ください。
- 効果の程度や出方には個人差があり、結果を保証するものではありません。食事・運動などの生活習慣との併用が前提です。
- 諸外国では、体重管理を目的とした同成分(チルゼパチド)の医薬品が承認されています。
- オンライン診療の結果、医師が適切でないと判断した場合は処方できないことがあります。
- 本ページの薬価は2026年8月1日改定時点の公表内容に基づいています。制度改定により変更される場合があります。
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費用のことも、遠慮なくご相談ください
体重管理は数か月から年単位で取り組むことが多く、続けられる金額かどうかは始める前に確認しておきたいところです。無理のない用量・期間の組み立て方も含めて、診察の中でご相談いただけます。無理な勧誘はいたしません。

