この記事の要点(30秒でわかる)
- 打つ場所はおなか・太もも・二の腕の3か所。おへその周り5cmは避けます
- 毎回、場所を少しずつずらすのが基本です。同じところに繰り返すとしこりの原因になります
- マンジャロは針が見えない使い切りタイプで、針の取り付けは不要です
- 痛みを減らすコツは冷蔵庫から出して少し置く・注射前にアルコールを乾かす・力を抜く
- 週1回、曜日を決めて使います。時間帯や食事のタイミングは問いません
「自分で注射できるだろうか」という不安は、マンジャロ(一般名:チルゼパチド)を検討される方の多くが最初に感じるところです。このページでは、打つ場所・手順・痛みを減らす工夫を整理します。
本ページは一般的な流れをご説明するものです。実際の操作は、製品に同梱されている使用説明書と、医師・薬剤師の指示に必ず従ってください。デバイスの仕様は変更されることがあります。
打つ場所|3か所から選びます
打てる場所と避ける場所を、図にまとめました。

| 部位 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| おなか | 面積が広く、自分で見やすい。最も選ばれやすい部位です | おへその周り約5cmは避けます |
| 太ももの前・外側 | 座ったまま打ちやすい | 膝や足の付け根に近すぎない位置で |
| 二の腕の外側 | 脂肪をつまみやすい方に | 自分では届きにくく、介助が必要なことがあります |
いずれの部位でも、次のような場所は避けてください。
- 赤くなっている、腫れている、硬くなっている(しこりがある)場所
- 傷、あざ、湿疹のある場所
- 前回打ったのと同じ場所
毎回ずらすのが大切な理由
おなかを4つに分けて順番に打つと、迷わずずらせます。

同じ場所に繰り返し注射すると、皮下の組織が硬くなり、しこりのようになることがあります。こうした場所では薬の吸収が変わる可能性があるため、毎回2〜3cmずつ位置をずらすようにしてください。
おなかを4つのブロックに分けて、右上→左上→右下→左下と順番に回すなど、ご自身のルールを決めておくと迷いません。カレンダーに部位を書き込んでおく方法もおすすめです。
打つ手順
手順の全体像は下の図のとおりです。

- 手を洗う/清潔な状態で始めます
- 製剤を確認する/使用期限、用量、中身の見た目(濁りや異物がないか)を確認します
- 打つ場所を決めて消毒する/アルコール綿で拭き、乾くまで待ちます。乾く前に打つとしみて痛みを感じやすくなります
- デバイスを肌に対してまっすぐ当てる/説明書の指示に従い、ロックを解除してから、平らに押し当てます
- 注入ボタンを押し、そのまま保持する/開始の音がしたあと、注入が終わるまで数秒〜10秒ほど当てたまま動かさずに待ちます
- 終了の合図を確認してから離す/薬が全量入ったことを確認します
- 使用済みのデバイスを保管する/指示された方法で保管し、次回の受け取り時などに回収・廃棄します。家庭ごみには出さないでください
途中で離してしまうと薬が全量入らないことがあります。終了の合図まで動かさないことが、いちばん大事なポイントです。
痛みを減らす5つのコツ
打つ前後にできることが5つあります。

- 冷蔵庫から出して少し置く/冷たいまま打つとしみることがあります。室温に近づけてから使うと和らぎます
- 消毒後、アルコールを完全に乾かす/濡れたまま打つと痛みを感じやすくなります
- 体の力を抜く/緊張して筋肉に力が入ると痛みが強くなります。座って、息を吐きながら
- 脂肪の厚いところを選ぶ/皮下脂肪の薄い部位は痛みを感じやすくなります
- 打ったあとは揉まない/軽く押さえる程度にとどめてください
マンジャロは針が外から見えない構造のため、「針を刺す」という感覚が抑えられているとされます。実際に始めた方からは「思ったより痛くなかった」というお声をいただくことが多い部分です。
いつ打つか|曜日と時間帯
マンジャロは週1回の薬です。時間帯の決まりはなく、食事のタイミングとも関係ありません。ご自身が忘れにくい曜日と時間を決めてください。
- 予定が読みやすい曜日を選ぶ(休日の朝など)
- スマートフォンに毎週のリマインダーを設定する
- 副作用が出やすい時期は、翌日に予定が少ない曜日にしておくと安心です
曜日を変更したい場合は、前回打った日から中3日(72時間)以上あける必要があります。詳しくは医師にご相談ください。
保管方法
- 冷蔵庫(2〜8℃)で保管します。当院からはクール便でお届けします
- 凍らせないでください。一度凍った製剤は、解けても使用できません
- ドアポケットは温度が変わりやすいため、庫内の奥のほうが向いています
- 直射日光を避けて保管してください
- 持ち運ぶときは保冷剤と一緒に。保冷剤に直接触れさせないようにしてください(凍結を防ぐため)
よくあるご質問
注射が初めてで、自分でできるか不安です。
マンジャロは針の取り付けが不要で、針が外から見えない構造のため、注射に慣れていない方でも扱いやすいとされています。使い方は診察時とお届け時にご案内します。それでも不安な場合は、遠慮なくご相談ください。
途中で離してしまいました。打ち直すべきですか?
自己判断で打ち直さないでください。薬が過量になるおそれがあります。まずは当院にご連絡いただき、次回の対応をご相談ください。
打ったところが赤くなりました。
注射した部位の赤み・かゆみ・軽い腫れは報告されている反応で、多くは数日で目立たなくなります。ただし、腫れが広がる、熱をもつ、痛みが強くなるといった場合はご相談ください。次回は場所をずらしてください。
お風呂や運動は制限されますか?
注射後の入浴や運動に特別な制限はありません。ただし注射した部位を強くこすったり、揉んだりすることは避けてください。
使い終わったデバイスはどう捨てますか?
針を含む医療廃棄物にあたるため、家庭ごみには出せません。指示された方法で保管し、回収の案内に従ってください。処分方法についてはお気軽にお問い合わせください。
ご検討の前に必ずお読みください
- マンジャロ(チルゼパチド)は、国内では2型糖尿病の治療薬として承認されている医薬品です。体重管理を目的とした使用は、承認された効能・効果ではない適応外使用にあたります。
- 体重管理目的の処方は自由診療(保険適用外)で、全額自己負担となります。
- 当院では国内正規流通品を、提携薬局を通じてお届けします。
- 吐き気・便秘・下痢などの消化器症状のほか、まれに急性膵炎・胆のう関連症状などの重大な副作用のリスクがあります。体調に異変を感じた場合は速やかにご相談ください。
- 効果・副作用の出方には個人差があり、結果を保証するものではありません。食事・運動などの生活習慣との併用が前提です。
- 用法・用量は必ず医師の指示に従ってください。自己判断での増量・回数の変更はできません。
- 諸外国では、体重管理を目的とした同成分(チルゼパチド)の医薬品が承認されています。
- オンライン診療の結果、医師が適切でないと判断した場合は処方できないことがあります。
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使い方の不安は、始める前に解消できます
操作の手順も、打つ場所の選び方も、診察のときにご説明します。始めたあとの疑問もLINEでご相談いただけます。オンライン診療なら、移動の負担なく医師にご相談いただけます。無理な勧誘はいたしません。
参考文献
- マンジャロ皮下注アテオス 添付文書(日本イーライリリー株式会社)/PMDA 医療用医薬品 情報検索
- マンジャロ皮下注アテオス 使用説明書(日本イーライリリー株式会社)

